【さく×はた合戦】
3/17(日)はさく×はた合戦でした。
地域外の18名(うち市職員3名)が5班に分かれて、地域の方といっしょに畑地区の獣害柵点検を行いました。コースは「イージー」から「ハード」まで。
倒木で柵が壊れていたり、イノシシが破った穴を発見したり・・・
ふきのとう摘みやキクイモを掘り体験してお土産としていただき、午前の部は終了。
午後は、ワークショップで、これからのさく×はた合戦の展開や可能性について意見やアイデアを出し合いました。これから、とても楽しそうなワクワクする企画がうまれそうです!
来年度からは畑地区を担当する「獣がい対策支援員」も配置されるので、この日のアイデアを元に、来年度のさく×はた合戦は一気に変わりそうです!
獣害柵の点検・管理は全国で問題になっていると思うので、さく×はた合戦がその前向きな解決のモデルにしていきたいですね。
↓以下、先々週の獣がいフォーラムに引き続き
参加してくれた北大の伊藤くんの感想もどうぞ。
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さくはた合戦に札幌から参加させていただいた伊藤です。今回、参加した感想を記させていただきます。
さくはた合戦は、畑地区に設置された獣害防護柵の点検を地域住民、地域外から来た方が一緒になって点検するイベントです。私が点検に入ったのは奥畑地区。山林に入ってすぐ、メッシュ柵をイノシシがくぐった跡がありました。地域の方々が「(修繕に)メッシュが必要だったかも」「こないだここ(今回くぐった箇所から数m斜面下側の箇所)くぐったけど、こっちは何ともないね」「気休めかもしれんけど(丸太を)置いとくか」など、口々に言いながらペグを打ち直し、切り出した低木の丸太や大きな石をおいて修繕していきます。てきぱきと対策を実施する姿からは、どうすれば侵入を防ぐことができるかを理解していることが読み取れました。イノシシの突破した跡を修繕し、その後も柵沿いに進みます。所々メッシュの下部が浮いているところはペグを打ち足していきます。斜面を下ったり、ぬかるみを越えてゴールにたどりつきました。
ゴールの後はお楽しみの時間。他の地区で点検に行っていた方々も合流して、フキノトウ採りとキクイモ収穫体験を2手に分かれて実施しました。午後は、2班に分かれてワークショップを実施し、「さくはた合戦や柵点検が多くの人に関心を持ってもらうためには何が必要か?」と「柵点検をグレードアップし、人材育成するにはどうすればいいか?」を議論しました。
柵点検を通して、地域の方々の野生動物に対する解像度が高いことが印象的でした。例えば、どの群れのサルがどこで渡ったかや自分の畑の作物がどの群れの被害に遭ったかなどを聞きました。こうした会話からは、単に被害を出すあやふやな存在としての「サル」だけではなく、実態を伴った具体的な存在としてサルに対する被害に立ち向かっている、そんな印象を受けました。ここまでの解像度は、地域の方々の頑張りとさともん・市役所・地域の方々が粘り強くコミュニケーションを行ってきた結果の賜物ではないかと想像しております。
今回お世話になりましたみなさま、ありがとうございました!