川阪オープンフィールド ~共に創る地域の未来~

丹波篠山市川阪集落は広葉樹林の豊かな里山のほか護岸工事の施されていない清流があり、希少種を含む多様な生物を育んでいる自然豊かな土地があります。一方、川阪集落の人口は33人、うち65歳以上の高齢者が16人(高齢化率は約50%)、20歳以下人口は0人であり、共同体の機能維持が限界に達している状態を指す「限界集落」目前の集落です。

人口減少・高齢化による耕作放棄地の増加、景観を維持していくための草刈りや獣害対策等の環境管理能力の低下が地域の大きな課題となっている現状があます。また、地域には850年以上の歴史ある伝統的な祭りがあるが、近年はその運営にかかる労力の確保が課題で、伝統行事や文化の継承も危ぶまれています。

年々増加している耕作放棄地を何とかしたいできないか・・・当時自治会長であった山﨑義博さん(現川阪活性化委員会長)から、設立当初のさともんに相談があったのが、2015年のことでした。

そこで、はじまったのが2016年から始まったのが、「猿結び米」オーナーという耕作放棄地でお米づくりのオーナー制度でした。

SNSを通じて、川阪の現状を発信。米づくりをしたい参加者を募集し、地域の方に助けてもらいながら、草刈りをはじめ、田植えや稲刈り、天日干しも行い、荒れた田んぼを再生させました。

2年目に入ると、米づくりのほかに、獣害柵の点検や河川の草刈り、環境整備などの地域支援活動にも活動を広げることに。

3年目となる2018年には、地域の秋祭りの支援として、10月に行われる春日神社の例祭で久しく途絶えていた山車の巡行を約80年ぶりに復活させようという、地域の企画を、さともんも支援することに。お米づくりのオーナーだけでなく、関心のある都市部の学生や一般の方などに呼びかけ、多くの人が参加。川阪からも市外に出られていた方、子供たちや兄弟も帰ってこられ、本堂から集落までの約4㎞の道のりを、みんなで力を合わせて巡行しました。

こうしたことを契機にさらに地域の活性化を推進していこうと、「川阪活性化委員会」が地域に設立されました。そして、4年目となる2019年からは、もっと地域貢献につながる活動にしていこうと、2週間に1度の頻度で地域内外の人材が集まって活動を行う「川阪オープンフィールド(OPF)」がはじまりました。

具体的には遊休農地や地域の自然資源、伝統文化を活用して、夏野菜づくり、山菜採り、お米づくり、黒豆づくり、干し柿づくり、堆肥づくり、ハニーテール栽培など、都市住民が参加型で農村体験をしながら、獣害柵点検、景観維持活動(草刈り・ゴミ拾い)、秋祭り運営支援など、地域だけでは労力が不足しがちな地域活動を支援していく活動です。

さともんが企画や運営、情報発信などを担当しています。

川阪オープンフィールドの特徴は、毎回作業は午前中に行うことを基本とし、みんなで昼食を一緒に食べ、午後に参加者同士で話し合いながら、遊休農地や地域資源を活用した「やりたいこと」について、アイデアを出していき、それを実現化していくことで、参加者の興味関心や地域への愛着を深めていくプログラム構成としていることです。

2019年度に新規スタートした川阪オープンフィールド。2019年度は約2週間に一度の頻度で計21回開催。1年間で、都市住民や市内の高校生、さともんスタッフ含めて延べ204名(大人)の地域外人材が参加し、遊休農地の有効活用に従事しました。

具体的には、2019年度は
1)春から夏にかけては、主に2つの遊休農地を再利用して、1つはお米づくり、もう一つは野菜づくりを行いました。

2)秋以降は参加者間で地域の実情や農業の現状等について理解を深めながら、今後の作業について検討し、

①持続可能なお米づくりのための販売計画の検討(6畝で27万円の販売を目指す)
②黒豆畑の冬季有効活用としてのハニーテール(花)栽培
③有機・無農薬栽培を目指した堆肥づくり


の3つのテーマを掲げて作業を行いました。

↓の写真は2019年度の活動の様子です。

2020年になってから、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、都市部から人に来ていただいての活動は休止し、地域+さともん人材だけで作業を行ってきましたが、2020年6月から活動を再開していきます。再開後も感染対策には十分注意し、広々とした空間を最大限に活用し、密をつくらないで作業をしていきたいと思います。

山﨑会長から皆さんへ一言いただきました!360°カメラなので、ぐるぐる回してご覧ください!

地域には多くの遊休農地があり、今後ますます増加していくことが予想されます。一方、地域外から繰り返し訪問し、地域への想いや関係性を深めて、地域課題の解消や活性化に貢献したいと考える「関係人口」が増えてくれば、これらの負の財産は資源に変わります。今後さらに川阪に関心を持ち、ファンになってもらえる人を増やして、数多くある遊休農地や自然資源を活用して、地域活性化を実現していきたいと考えています。

将来的には、川阪オープンフィールドをモデル化し、そこで蓄積されるノウハウを活かして同様の課題を抱える他地域に波及させていくことを目指して活動を推進していきます。

ぜひ、皆さまご参加ください。