ホタル舞う源流の郷 川阪集落 に人が集う
丹波篠山市川阪集落は、広葉樹林の豊かな里山や、護岸工事の施されていない清流があり、希少種を含む多様な生物を育んでいる自然豊かな土地があります。
その一方で、川阪集落の人口は33人。高齢化も著しく、さらには30歳以下人口は0人であり、「限界集落」目前の集落です。
人口減少・高齢化による耕作放棄地の増加、景観を維持していくための草刈りや獣害対策等の環境管理能力の低下が地域の大きな課題となっている現状があります。
そこでさともんでは2015年から、川阪集落との活動を開始。
2023年現在も、月2~3回の川阪オープンフィールドの実施や、集会への参加、様々な活動を行っています。
下は今年の活動の様子です。
(それぞれの画像から、その日の活動の様子が分かるブログにとべるようになっております。ぜひご覧ください!)
地域には多くの遊休農地があり、今後ますます増加していくことが予想されます。
一方、地域外から繰り返し訪問し、地域への想いや関係性を深めて、地域課題の解消や活性化に貢献したいと考える「関係人口」が増えてくれば、これらの負の財産は資源に変わります。
今後さらに川阪に関心を持ち、ファンになってもらえる人を増やして、数多くある遊休農地や自然資源を活用して、地域活性化を実現していきたいと考えています。
将来的には川阪オープンフィールドをモデル化し、そこで蓄積されるノウハウを活かして、同様の課題を抱える他地域に波及させていくことを目指して、活動を推進していきます。
あなたも一度、参加してみませんか?
https://www.youtube.com/live/1nIUcD-N_o4?feature=share
川阪オープンフィールドの詳細はこちらから!↓
川阪オープンフィールド
これまでの経緯
ここからは、川阪オープンフィールドのこれまでの歴史をご紹介します。
現在たくさんの方に参加していただいている川阪オープンフィールドですが、これまで紆余曲折がありながら実施してきました。
2015年
「年々増加している耕作放棄地を何とかしたいできないか・・・」
当時自治会長であった山﨑義博さん(元川阪活性化委員会長)から、設立当初のさともんに相談があったのが、2015年のことでした。
そこで、はじまったのが2016年から始まったのが、「猿結び米」オーナーという耕作放棄地でお米づくりのオーナー制度でした。
SNSを通じて、川阪の現状を発信。米づくりをしたい参加者を募集し、地域の方に助けてもらいながら、草刈りをはじめ、田植えや稲刈り、天日干しも行い、荒れた田んぼを再生させました。
2年目に入ると、米づくりのほかに、獣害柵の点検や河川の草刈り、環境整備などの地域支援活動にも活動を広げることに。
2018年 川阪活性化委員会が設立
3年目となる2018年には、地域の秋祭りの支援として、
10月に行われる春日神社の例祭で久しく途絶えていた山車の巡行を約80年ぶりに復活させようという地域の企画を、さともんも支援することに。
お米づくりのオーナーだけでなく、関心のある都市部の学生や一般の方などに呼びかけ、多くの人が参加。
川阪からも市外に出られていた方、子供たちや兄弟も帰ってこられ、本堂から集落までの約4㎞の道のりを、みんなで力を合わせて巡行しました。
こうしたことを契機にさらに地域の活性化を推進していこうと、「川阪活性化委員会」が地域に設立されました。
2019年 川阪オープンフィールドが開始
4年目となる2019年からは、
もっと地域貢献につながる活動にしていこうと、2週間に1度の頻度で地域内外の人材が集まって活動を行う「川阪オープンフィールド(OPF)」がはじまりました。
具体的には遊休農地や地域の自然資源、伝統文化を活用した夏野菜づくり、山菜採り、お米づくり、黒豆づくり、干し柿づくり、堆肥づくり、ハニーテール栽培、都市住民が参加型で農村体験をしながら、獣害柵点検、景観維持活動(草刈り・ゴミ拾い)、秋祭り運営支援など。
このころの川阪オープンフィールドでは、
毎回作業は午前中に行うことを基本とし、みんなで昼食を一緒に食べ、
午後に参加者同士で話し合いながら、遊休農地や地域資源を活用した「やりたいこと」について、アイデアを出していき、それを実現化していくことで、参加者の興味関心や地域への愛着を深めていくプログラム構成としていました。
2019年度は約2週間に一度、計21回開催。1年間で都市住民や市内の高校生、さともんスタッフ含めて延べ204名(大人)の地域外人材が参加しました。
↓の写真は2019年度の活動の様子です。