川阪OPFの取り組み

20歳以下人口ゼロ人の丹波篠山市川阪集落では、これまで様々な地域活性化に向けた取り組みを行ってきました。

2019年度からは #川阪オープンフィールド という2週間に1度程度の頻度で地域外の皆さんの力をお借りして、耕作放棄地の有効活用、獣害対策や草刈りなどの担い手不足支援、地域活性化への支援などの活動をしています。参加人数は大人だけでも2019年度は204名、2020年度は382名(いずれも延べ人数)と増加傾向にあります。今年の4月にはクラウドファンディングでトラクターも購入しました。

https://camp-fire.jp/projects/view/203279

このように多くの人が来訪して活動してくれていますが、こうした取り組みをどのように活かしていくのか、集落としてのビジョンや計画はこれまでありませんでした。

そこで、今年度から兵庫県関係人口案内所の丹波地域のモデル取り組みとして、兵庫県関係人口案内所 さとまちガイドラボ の支援を受けて、集落で現状の課題や将来への想いを共有し、今後集落として何をどのように取り組むのかについて意見交換をしています。

過去4度(役員打ち合わせ3回、全体意見交換1回)の議論を踏まえ、10年後を見据えた「川阪の全体構想~村の総意プラン~」を策定することが重要だという話があがりました。

一方、「目の前のことで精いっぱいで先が見えないのに10年後のことなんてとても考えられない、余裕がない」という意見もありました。

そこで、より多くの方に参画してもらいながら集落の総意として計画づくりを行っていくために、まず、もっとも多くの方が共感する課題である「農地の活用・維持」について、「各自が管理している農地をいつまで維持できそうか」をテーマに、「農地の将来予測マップづくり」を行うこととなりました。

9月26日(日)定例集会の後、地図に現在耕作または草刈り等の管理をしている農地に番号を付け、自分がその農地をあとどのくらい管理できるか、またその後の活用見込(誰かに預けたり)があるかどうかを回答してもらいました。

まずは、この結果をみんなで共有して近い将来を見える化しながら「川阪の全体構想~村の総意プラン~」の策定に向けて、検討会を継続して行う予定です。

過去にも人・農地プランの策定に向けて同様の検討を行ったことがあるそうですが、その時は、結局将来予測をしても、農地の担い手がいない・・・という結果が見えて立ち消えしてしまったそうです。

今回同じことろやろうとしているわけですが、違うのは大人だけで年間400名(延べ)ほどの川阪への関係人口がすでに存在しているということです。おそらく今年はもっと数が増えています。単純に数だけの問題じゃなく、関係の質も大事ですが、そこも次第に深まってきていることを実感しています。

こうした取り組みを集落運営にうまく組み込んでいけるかが、これからの最大の課題だと認識しています。

地域と地域外人材が互いよい影響を与えあいながら、豊かな農村をいっしょに継承していく、未来を創っていく。そんな活動に発展していくために、今正念場を迎えています。

また、今後の計画づくりに向けては、地域外の目線・意見・アイデアが不可欠です。関心のある方はぜひご協力ください!

川阪オープンフィールド~共に創る地域の未来~https://peraichi.com/landing_pages/view/kawasakaopf/