【サルもびっくり!放置柿が絶品スイーツに】
2/25(日)丹波篠山市で野生動物の出没要因となっている放置柿を有効活用するため、「柿スイーツレシピコンテスト」が開催されました!
全国の農村で、放置された柿が野生動物の餌となっている問題があります。獣がい対策実践塾を通じてこの問題を学んだ兵庫県立篠山東雲高校が、丹波篠山市畑地区でサルが食べに来る前に都市住民とともに柿を収穫するイベント「さる×はた合戦」で収穫した柿の一部を使い、ジャムやパウダー、ドライフルーツとして商品開発しました。柿ジャムは丹波篠山市ふるさと納税の返礼品として出品されています。
こうした商品のPRや放置柿の有効活用をさらに進めるため、今回の柿スイーツレシピコンテストが開催されました。
全国から65ものレシピの応募があり、一次審査を勝ち抜いた6名が、丹波篠山市民センター調理室に集結!
遠くは東京や奈良市から参加者も!それぞれの個性を活かした、見た目も華やかで美味しそうなスイーツが続々と完成しました。
審査員として、さともん代表の鈴木も畑地区の「みたけの里サル追い隊」のベストと花火を持って参加。
どれもとても美味しい絶品スイーツ。一体どれを選んだらいいのか、頭を悩まされました。
最優秀賞は今田小学校1年生の清水理叶さんが考案した柿ジャムを使ったアイスクリーム「つめたいかきたち」。包丁も火も使わない小さなお子さんでも誰でも作れる手軽さが、柿の有効活用を広めたい企画趣旨に沿っていることと、2種類の柿ジャムとアイスクリームの相性がとても美味しいことが評価されました。
ご本人は体調不良で出席できなかったのですが、お母さんはよい報告ができると、涙ながらに喜んでおられて、その点も感動しました。
ー放置柿を有効に活用するー
これまで獣害問題に直接的に関わりのなかった多くの人に関心を持ってもらうだけでなく、レシピの考案で地域課題の解決に貢献するという可能性を示していただけました。
丹波篠山だけでなく、全国の農村でサルやクマ、その他多くの野生動物を誘引している放置柿をどうするかは課題となっています。
多様な人材で進める地域を元気にする獣がい対策の取組が、各地に広がっていくことを期待します。