貝原俊民美しい兵庫づくり賞を受賞しました

この度、さともん代表の鈴木が「第5回 貝原俊民美しい兵庫づくり賞」を受賞いたしました

貝原俊民美しい兵庫づくり賞

この賞は、前兵庫県知事の故貝原俊民氏がめざした「美しい兵庫づくり」に寄与する次の分野

〇共に生きる地域づくり(教育・文化、生活や福祉、環境の保全・創造などに関する活動等)
〇安全安心なまちづくり(防災文化の高揚、防災減災社会の構築、防犯、交通安全活動等)
〇地方自治の振興(地方自治の振興に関する研究や取組等)

で長年活躍し、今後も一層の活躍が期待される兵庫県内の個人・団体または兵庫県にゆかりのある個人・団体に贈られる賞で、今回、丹波篠山市から当法人代表の鈴木をご推薦いただいていました。

11月26日(木)ホテルオークラ神戸で開催された発表・表彰式に出席し、賞状と副賞をいただきました。

ホテルオークラ神戸で表彰式に参加

受賞の言葉(代表理事 鈴木克哉)

この度は、貝原俊民前知事が目指された「美しい兵庫づくり」を推進するためのこの栄えある賞を賜り、誠にありがとうございます。今回個人として受賞させていただきましたが、現在活動しているNPO法人里地里山問題研究所で日頃から支えてくださっている理事・会員・スタッフ、ボランティア活動含む様々な形でご支援いただいている皆さま、これまで私と関わってくださり、ご支援・激励いただいたすべての方のご協力のもとに、頂いた賞だと思っています。この場をお借りして感謝申し上げます。

私自身が学生のときから研究としてライフワークとして取り組んでいる鳥獣害の問題は全国の農村の存続を脅かす大きな課題となっています。兵庫県では全国に先駆けて森林動物研究センターという先進的な研究機関があり、私も8年弱在籍させていただき、主に地域が主体となって被害を軽減するための技術や方法論の開発、住民支援体制の整備に取り組んできました。まだまだこうした情報・体制が十分行き届いていない地域もありますが、今回評価いただいたように、一定のものを示せたと思っています。

でも、まだまだ足りないものがありました。それは地域の担い手です。

技術や方法があっても、人口減少・高齢化が進行する農村では、これからどんどん担い手が不足していく。今まで対策できていたところも、10年後20年後継続できるか大変不安がある。そんな状況があります。

そこで、都市部人材など多様な人材に参画を呼びかけ、獣害のみならず農村の担い手不足となっている人材を補えないか、さらにはみんなで協力して地域を活性化させていくことはできないか、と考えました。地域を守るため、今でいう関係人口の創出・拡大していく必要性を感じ、2015年に里地里山問題研究所(さともん)を丹波篠山市に設立し、地域を元気にする「獣がい対策で農村の未来を創る」ことを目指して活動をしています。

今回の選考で、こうしたさともんの活動も評価していただいたことは、大変うれしい限りです。

私自身、現在の活動をしていく上で、確固たる拠り所となっている、自分の想いがあります。

それは、守るべき農村は豊かで美しいということです。美味しい農産物、自然と向き合う生活、目の前に広がる景観、人のあたたかさ、これらは本当に素晴らしく、美しいということです。

だから、私たちの活動は一方向的なものではありません。地域を支援していくなかで多くの豊かな恵み・あたたかさを地域から頂いています。都市部から繰り返し参加してくださる多くの方も、そのことを感じ、活動に参加し応援し続けてくれています。

まさに美しい地域を守る、美しい兵庫を地方からつくっていく、そんな想いで活動している私たちにとって、今回の貝原賞の受賞は大変大きな励みになるものです。
これからも多くの方に支えていただきながら、共感いただける皆さんとともに美しい農村・兵庫の未来を創っていきたいと思います。

本文でも細やかに讃えていただき感激です。
井戸知事からもお祝いの言葉をいただきました。

丹波篠山市長に報告

翌日、貝原賞にご推薦いただいた丹波篠山市の酒井隆明市長を表敬訪問し、今回の貝原賞受賞報告と推薦のお礼を伝えました。

酒井隆明市長に受賞報告

酒井市長からは県議時代の思い出とともに、貝原俊民前知事が皆から尊敬される素晴らしい知事であったこと、自然との共生や農村の価値に対する想いが深く、丹波の森構想に代表されるように、丹波地域にも大変尽力いただいたことなどお話しいただき、今回の賞にぴったりだと身に余るお言葉をいただきました。

今回、私たちが地域を元気にする獣がい対策を推進することで地域に貢献し、良いモデルを作っていきたいと考えている丹波篠山市から評価・推薦していただいたことがまずこの上なく、うれしかったですし、それが思いがけず受賞という形で評価をいただいたことに、驚きとともに本当に光栄な気持ちでいっぱいです。

まだまだ獣害に困っている方、地域は多く、地道に効果的な獣害対策を普及していくこと含め、やらなければならないことは多々あります。

これを励みに、貝原前知事のご遺志を受け継ぐこの素晴らしい賞に恥じない活動を展開できるよう、より一層努力していきたいと思います。

副賞は・・・

この度、ありがたいことに副賞(50万円)も頂くことになりました。こちらは「獣がい対策で農村の未来を創る」ため、さともんが地域や地域を応援してくださる皆さまといっしょに実践している活動に使わせていただこうと、現在構想中です。この受賞を機に、これまでの取り組みをさらに発展させられるように、近々企画を発表していきたいと思います。

参加してくれたみんなで記念撮影(コロナ禍でお祝い会などできず残念でしたが)

皆さま、これからもますますご支援のほどよろしくお願いいたします。