【第5回獣がいフォーラム報告①】

2/5(日)

第5回獣がいフォーラム

「獣がい対策の新展開~過疎・高齢化にどう立ち向かうか~」

が開催されました。

会場には100名を超える方にご参加いただきました。

参加者は実際に野生動物の被害を受けている方を中心に、獣害の当事者ではないけれども、外部から被害を受ける集落と関わり、課題解決や地域の活性化に貢献していただいている方々(関係人口)にも多くご参加いただきました。

地域住民だけでなく関係人口として獣がい対策にかかわっていただいている方も多く参加してくださいました。

その他会場には来れない方で、YouTube視聴に160名ほどの申込がありました。

多様な世代・人材の参加です。

いわゆる普通の獣害対策の研修会では、こういう構成にはまずならないでしょう。

今回のフォーラムのテーマは「獣がい対策の新展開~過疎・高齢化にどう立ち向かうか~」。

それを示すように、リレートークの演者は、都市部・企業・高校生が含まれ、実に多様です。

清野未恵子(神戸大学)さん
『昨年までの流れと今回のテーマ紹介』
獣がいフォーラムのこれまでの歩みについて振り返っていただきました。
山端直人(兵庫県立大学)さん
『これからの地域社会のための獣害対策』
地域主体の獣害対策の効果・重要性と今後は外部から関わる存在の重要性を報告してきただきました。
木下麗子(キッチンひろばChura)さん
『都市と獣がい対策:子どもの食支援と里山の恵み』
さともんを通じて丹波篠山に関わりをもった経験と自身の事業経験から、子どもの食支援と獣がい対策を融合して解決していく方向性を示していただきました。
岡崎英徳(ネッツトヨタ神戸株式会社)さん
『企業と獣がい対策:地域に根ざしたお店づくり~共に成長~』
ネッツトヨタの社会貢献事業や方針と今年度丹波篠山の現地で、さともんと共に獣がい対策の現場を経験したことから、会社として今後の獣がい対策を通じた地域貢献についての意欲をお話しいただきました。
長澤颯希(篠山東雲高校)さん
『高校生と獣がい対策:おいしく食べて獣がい対策~放任柿が丹波篠山市ふるさと納税返礼品になるまで~』
獣がい対策実践塾を通じて知った放任柿問題。さまざまな人が美味しく食べて獣がい対策に貢献できるように、東雲高校が放任柿を有効活用して商品開発し、それらが丹波篠山市のふるさと納税の返礼品になったことを報告していただきました。
鈴木克哉(NPO法人里地里山問題研究所)
『多様な人材参画ですすめる獣がい対策、そして応援消費へ』
多様な人材参画を生み出してきたこれまでの取り組みを紹介しつつ、もっと多くの人材との共創を促進していくためのポイントや、今新しく取り組もうとしている「獣がい対策応援消費」について紹介しました。

そして、皆さんが素晴らしい発表をしてくださいました。

過疎・高齢化する地域で大きな課題となっている獣害に対して、こうした多様な地域外人材が貢献できる可能性をとても感じる話題提供、そしてパネルディスカッションとなりました。

会場には、市内のニホンザルの生息状況や関係人口ともに地域を支援するさともんの活動について紹介するパネル展示。
多くの方に御覧いただきました。

まさに「獣がい対策の新展開」!

今、獣害のその先の明るい未来にむけて、新しい局面を迎えようとしています。

さともんとしては、

もっと多くの人材に継続的・発展的に関わっていただけるように

地域と外部人材のニーズの調整やマッチング、企画の支援、機会の創出などをしていくことも重要な役割です。

どこまでも地域に寄り添いつつ、豊かな資源を活かしつつ、地域と関わる人双方の喜びに変えつつ。

​誰もが前向きに取り組める獣がい対策で

丹波篠山の未来をいっしょに創っていきましょう!