【大山地区のスイカを守れ!】
丹波篠山市の大山地区はスイカが特産品です。
大山小学校ではふるさと教育として、5、6年生が地域の特産品である大山スイカの栽培に取り組んでいますが、例年獣害にあってしまい、収穫できないということで、今年は小学生たちと【鳥獣害からスイカを守るプロジェクト】に取り組みます。
今日は、小学校の農園に設置した野生動物をとらえる自動撮影カメラのチェックを。あまり多くないですが、動物たちの姿が映っていました。少しカメラを追加して継続して撮影し、次の授業で子どもたちと確認・共有したいと思います。
その後、地域の方に案内してもらい、大山地区のスイカ栽培と獣害対策の状況を見せてもらいました。
幸いにもサルほとんど来ない地域ですが、最近はアライグマなど中型動物の被害が大きいそうで、カラス等の鳥害対策も考えると、写真のような側面も上部もすっかり覆うような対策をしないと守れない・・・主な生産者は70~80代と高齢化していて、こうした対策を実施することが難しくなってきている。なので、不十分な対策になってしまう→被害にあう→スイカ栽培を止める人が増えてくる・・・という悪循環になっているようです。
また、地区で特産品であるスイカを栽培する農家さんは今は10数人のみだということ、そのほとんどの方が高齢化していることを考えると、5年後10年後、果たして大山のスイカは特産品として維持できるのか、大変心配だということ。
こうした状況を受け、まず、高齢者でも実施できるように、もう少し省力的に安価にスイカを守れる防除方法の確立と普及が必要だと考えます。これは小学生とともに今年実証して結果をPRしていきたいと思っています。
ですが、これだけだと大山の特産品のスイカを次世代に引き継ぐことは難しいかもしれません。取り組みやすく効果的な鳥獣害対策を実施していくことに加え、後継者を確保していくために地域にプラスの効果を生み出す対策(=獣がい対策)が必要です。
最後に案内してくれた畑は、小学生の農園以外で、もう1か所中型動物対策を実践してみようとする圃場です。元の所有者が耕作困難になった場所。
なんと、さともん用に3つのスイカの苗を用意してくれていました!
なんとか鳥獣害から守って、美味しいスイカをほおばりながらアイデアを絞り出していきたいと誓ったのでした!