さともん設立11周年!

さともん設立11周年を迎えた本日5月22日。

令和7年度「鳥獣対策優良活動表彰」で農林水産大臣賞を受賞した、丹波篠山市畑地区・みたけの里づくり協議会の取り組みについて、農林水産省本省から2名、近畿農政局から4名の皆さまに視察・ヒアリングにお越しいただきました。

午前中は室内で、畑地区がこれまで進めてきた獣がい対策の歩みについて説明しました。

畑地区では、サル用電気柵の設置、追い払い、サル位置情報の活用、放任柿対策、集落柵点検、ICT捕獲檻、集落主体型捕獲など、鳥獣被害を減らすための技術対策を積み重ねてきました。

一方で、この取り組みの特徴は、単に被害を減らすだけではありません。

行政、研究機関、大学・高校、外部人材、NPO、企業などが関わりながら、地域づくりを見据えた前向きな獣がい対策へと広げてきた点にあります。

特にこの2年間は獣がい対策支援員の木下麗子さんがコーディネートし、集落間連携や外部人材の効果的な活用がぐっと前に進められた点についても説明しました。

お昼は、畑地区でジビエ加工に取り組むカーリマンさんのジビエランチをいただき、午後からは実際の現場をご案内しました。

現地では、サル用電気柵、追い払いの現場、ICT捕獲檻、集落主体型捕獲の現場、そして山中に設置されたシカ・イノシシ対策の集落柵を見ていただきました。

特に集落柵については、少し山の中にも入っていただき、急斜面を登りながら、実際の柵点検の大変さを体感していただきました。

柵は設置して終わりではありません。定期的な点検・補修がなければ、効果は維持できません。そして、その維持管理を担っているのは、70代を中心とした住民の皆さんです。これは畑地区だけでなく、これから全国の農村でますます大きくなる課題だと感じています。

獣害は被害を減らすための単一なアプローチで解決する問題ではありません。

獣害解決から地域再生へ問題解決の枠組みを組み替えたうえで、それにむけてどう進めていくかが重要です。

そのためには、地域内外の体制づくりと、それを支える地域支援人材の確保・定着が不可欠であることが畑地区の事例から明らかです。さらに、それらを継続的・発展的に進めていくためには、財政的措置も含めた持続可能な仕組みづくりが必要です。

今回の視察を通じて、畑地区の現場から見えている課題と可能性を、農水省の皆さまにも直接お伝えできたことは、とても貴重な機会となりました。

畑地区の取り組みが、これからの全国の獣害対策と農村地域づくりの一つのモデルとして、さらに発展していくよう、引き続き伴走していきたいと思います。