「丹波の森ワイルドライフ講座」3日目
3泊4日で中学生から高校生、社会人まで若い世代が、人と野生動物の共生をテーマに学びを深めていきます
3日目の午前は昨日のニホンジカについての講義や調査のふりかえり。
シカを嫌いな人・興味ない人に、シカの魅力を伝えるプログラムを考えるワークショップも行いました
講師の大西さんからは、プログラムを企画する際のポイントも解説いただき、大変勉強になりました
お昼の休憩時間には、篠山でこれまで撮影されたシカの動画を見て、大西さんからひとつひとつの行動の意味について、解説をしていただきました。
休憩時間なのに、多くの人が参加して、細やかな動きからシカの心理を読み取ることができることに驚きを覚えていました
午後は京都大学の中川尚史さんからニホンザルの講義です。
ニホンザルを個体追跡し丹念に調査することでわかってくる生態や行動、そしてそれらの地域特性とその理由など、豊富なデータとともに解説していただきました。
サルはみな同じではなく、個性があり人間にみられるような文化的な違いもあることを学びました
さらに、撮影された動画をもとにニホンザルの性・年齢を判別する実習も
群れの個体数を調べる方法として、道路を横断するときにカウント調査を行いますが、性・年齢判別ができると、さらに詳細な群れの情報が分かります。
性・年齢判別方法を学んだ後は、3グループに分かれて、どのグループがもっとも正しく識別できるかのコンテストを行いました。
夜は、大西さん中川さんに、参加者がいろんな質問をする交流タイム
早いもので3日が過ぎ、残すはあと1日。
翌日は、いよいよ最終プログラムのニホンザル野外観察です。今日の学びが実践の観察で活かせるか
早朝からサルを求めて出発します。
●丹波の森ワイルドライフ講座●
丹波篠山市内での座学・実習を通じて、野生動物本来の生態や生態系の構成員としての役割について理解を深めます。さらに、人と野生動物の歴史や現代における課題を知り、人と野生動物が共生可能な社会の在り方について考える集中講座です。