インターンを終えて ー関心を広げていく大切さー

8月11日から一か月間、インターンとしてさともんさんでお世話になった、神戸大学理学部生物学科一回生の松元颯紀です。このインターンで、普段の僕の生活では体験できないであろう様々な活動をさせてもらえました。

初日は黒豆オーナーの手伝いで除草作業を行ったのですが、真夏の太陽の光を浴びながらのしゃがんでの長時間の作業はとても疲れ、自分の体力のなさを痛感しました。結局、僕が黒豆の畑に行けたのはこの一回のみでしたがInstagramなどで黒豆オーナーの投稿を見るたびに、その成長速度に驚きます。自分が関わることができたのはほんの少しだけですが、台風シーズンを乗り越えて、美味しい黒豆が実ることを楽しみにしています。

獣がい実践塾に参加させてもらったときには、柵の点検作業を通して獣がいを防ぐ大変さを身をもって知ることができました。そのあとの話し合いでは自分の関心の深い自然環境や動植物の分野から発展して、農村などの地方の将来、さらに日本の農業まで考えを深めることができました。自分の興味のある分野だけにとどまらず、関連付けて発展させることでより深く、面白くなるということを実感しました。

8月終盤にあった神河町でのサルカウントには二泊三日で同行させてもらいました。このサルカウントは僕がインターンの中で一番楽しみにしていた活動でした。5時前には起きて一日中観察をするのはかなりハードでしたが、サルなどについてためになるお話をたくさん聞くことができました。また、サルカウントを通して自分の「集中力」と「忍耐力」が大きな欠点であることがわかりました。しかし、僕が将来したい、動物の生態の研究ではこのような長時間動かずに観察することは避けて通れないため、これらの欠点を早く克服することを今後の課題にしようと思います。サルカウント自体の結果はうまくいかなかったですが、自分の大きな経験になったと考えています。いつか機会があれば、リベンジしたいです。

これらのほかにも、センサーカメラの設置やその中身の確認、ふるさと納税の返礼品の企画など様々な活動をやらしてもらいました。それらを通して、インターンを始める際の目標でもあった獣がい対策を主とした自然や生き物の知識だけでなく、マーケティングの基本やサムネイル画像の作成、動画の編集、地方での高齢化問題、日本の農業、NPO団体についてなど多種多様なことを学ぶことができました。また、さともんのスタッフの方々、地元の方々、ボランティアに参加していた方々など様々な人にお世話になりました。本当にありがとうございました。このインターンで学んだことを糧に成長し、これからの生活を送っていこうと思います。

 

松元颯紀