「聞き書き」プロジェクト始動

2016年5月22日
さともんは設立1周年を迎えることができました。
これもひとえに、皆様のご理解とあたたかい
ご支援があってこそだと改めて感謝しています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、同日に開催された第2回フォーラム
でも報告させていただきましたが、
2年目に突入したさともんでは、
いろいろと新しい活動を展開していく予定です!
そのひとつとして、
「聞き書き」
に取り組んでいきます。
「聞き書き」とは一体ナニ??
ということの説明は・・・
このプロジェクトを担当してくれる
新人のさともんスタッフ(研究員)

がいたします。

————
はじめまして!
私は、主にその「聞き書き」を担当する
武中 桂と申します。
第2回さともんフォーラム
でお会いできた方には
自己紹介させていただきましたが
鈴木代表とは旧知の間柄であり、
そのご縁もあって、
今年度よりお世話になります。
至らない点も多々あるかと思いますが、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
簡単に自己紹介をしておくと、私自身、
これまでにも色々な地域に出向き、
出向いた先で出会った方々に色々なお話を伺い、
たくさんのことを学ばせていただきました。
写真は、
普段の聞き取り風景のヒトコマです。
地図や年表などの資料を
一緒に見ながら、
お話しすることもあります。
とは言え、
ただただ一方的にお話を伺うだけでは
もったいありません。
★ 貴重なお時間を割いて
  お話しいただいたことへの感謝
★ 実はその個々のお話が
  地域内で共有されていない
ことへの気付き
★ 個々のお話が、
  地域の歴史や将来において
  果たす役割への期待
などから、
 「語り口調」のままの形で

 お話いただいたことを文字にして

 地域の方々にお返しする


という作業を行ってきました。
その作業が、「聞き書き」とも重複します。
「聞き書き」とは、
話し手の言葉を録音し、
一字一句全てを書き起こしたのち、
話し手の語り口でひとつの文章
にまとめる手法で、
農林水産省・文部科学省・環境省
などが主催する

でも用いられており、
昨今各地で手がけられています。
↑この説明も、実は
「能登の里山里海人の知恵の伝承事業」
として能登で聞き書きを展開されている
のページに書かれているものです(^^;)
「能登の里山里海」のページには、
高校生が実施した「聞き書き」が
多数掲載されています!!
私自身が「聞き書き」に関心を持ったのは、
2004年のことでした。

が主催するイベントに参加し、
そこで手にした
1冊の聞き書き集がきっかけでした。
「何が面白いの?!」
「こんな話、何の役にも立たないよ!!」
「何もわざわざ話すようなことはない!」
などとおっしゃられる方も多いのですが、
おひとり、おひとりの語りが、
「地域の今」をリアルに体現している
と言っても過言ではありません。
同時に、「地域の歴史」を呼び起こす
きっかけになるかもしれません。
さともんでは、
篠山の今を知る!

だけでなく、

過去を知って、

次世代につなげる!!
ための活動のひとつとして、
これから
「聞き書き」に取り組んでいきます!!!
実は知らなかった他集落での状況
暮らしぶりや獣害との付き合い方
を相互に知ることができるかもしれません。
異なる年齢層との対話から
「知恵」や「ヒント」
を見つけることができるかもしれません。
「聞き書き」を通して、

「地域の歴史」を

一緒に紡いでいきましょう!!!
地域の皆様方におかれましては、
「お話を聞かせてください」
と私がお願いにあがることがあるかと思います。
何の準備もいりません!
難しいことは何も聞きません!!
ただ、少しばかりの時間を私との
「おしゃべりタイム」にいただけると、
とっても嬉しいです♡
これから、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(さともん研究員 武中 桂)