淡路島のやさしいサルたち

5/14(土)
淡路島モンキーセンターでの
新企画「淡路やさしいツアー」に
参加してきました。
4/26付けのブログにも紹介したように
 『やさしい』 ことだらけのイベントでした。
朝から天気にも恵まれ、
暑い一日でした。
まずは、大阪大学の山田一憲先生
の特別講義からスタートです。
この講義では、通常のニホンザルと
淡路島のニホンザルとの違いを、
実験の映像と共に一般の人でも
わかりやすく、「やさしく」
解説をしていただきました。
通常、ニホンザルというのは優劣関係があり
(人間でいう上下関係ですね!)、
順位の高いサルの近くで、
低いサルがエサを食べるなんて
ことはあり得ないことなんです。
しかし淡路島のニホンザルは、
攻撃性が低く、協力して食べ物を分け合う
例外的に「優しい」(寛容な)
社会を形成しているのです。
その結果、淡路島では↓のような
写真が撮影できるのです。
そう、この 『サル文字』 は 
『ニホンザル』 で出来ているのです!!
(若干シカも紛れ込んでいますが…)
他の地域のニホンザルでは
まず見られないそうです。
『やさしい』からこそ出来る
この文字、カワイイ(*^_^*)
サルたちは・・・
きれいな海を眺めてみたり…
ギュッとしてみたり…
「エサはまだ~?」とみんなで
おねだりしてみたり…。
色々なニホンザルの姿を
見ることができた午前でした。
そして午後からは
『やさしい』時間を体感です。
モンキーセンターのすぐ隣りの
上灘地区の集落「畑田組」へ
移動し、散策です。
まずは畑田組の現状を
教えていただきました。
このホワイトボードに書かれている
「3人」と「0人」。
何を表しているのでしょうか?
まずは「3人」…
現在この場所で住んでいる方
の人数です。
次に「0人」…
今後ここに戻ってくる意思のある方
の人数だそうです・・・
この数字を見てみなさんはどんな場所
を想像するでしょうか?
これが、とっても魅力的な場所なんですよ!
目の前に、こんな綺麗な
海を眺めることができます。
そして、集落内には
いろんな石垣があるんです。
石垣には名前がついていたりします。
「庄屋の石垣」
通称「金持ちの石垣」
「うろこの石垣」
(浜の石を利用されているそうです)
おもしろいですね。
そして、畑田組には特別がもう一つ
日本ミツバチの養蜂場があります。
散策の途中で日本ミツバチの巣箱
を見せていただきました。
解説は養蜂家のスティーブンさん。
スティーブンさんの指示のもと、
巣箱を見せていただきました。
ここでびっくり仰天の事実が・・・!
本来、日本ミツバチというのは
1つの巣箱に1匹の女王蜂がいるのですが、
なんと、この淡路(畑田組限定)の
日本ミツバチ、
1つの巣箱に2~3匹の女王蜂がいるそうです!!
スティーブンさんも色々な養蜂家の方に
聞いたそうですが、
そんな場所はどこにもないそうです。
畑田組の日本ミツバチにも
『やさしさ』があるのでしょうか?
とっても不思議です。
いずれにしても
ニュージーランド人のスティーブンさんに
日本ミツバチについて教えてもらう
日本人たちなのでした(*^_^*)
日本ミツバチのはちみつ
試食させてもらいましたが
とっても濃厚で美味しかったです。
写真のはちみつは畑田組のではありませんが、
参加者には後日郵送されるそうです。
楽しみですね!
午前は『やさしい』ニホンザルを観察し、
午後は『やさしい』時間を体感し
『やさしさ』にあふれた一日でした。
最近疲れてるなぁっていうあなたも
『やさしい』気持ち
体験してみてはいかがでしょうか?
(鈴木友美)