複数課題の同時解決を狙う

こんにちは 代表の鈴木です。

4月16日は、味間まちづくり協議会に行き、溝端会長に味間地区内における各種事業(子育て、防犯、福祉、地域づくり、農業等)の現状等について、いろいろとお話を聞いてきました。

さともんは、丹波篠山市味間地区の旧あじま認定こども園跡地に事務所があり、獣がい対策の推進や地域活性化など農村支援活動以外に、子育て支援事業として、おとわの森子育てママフィールド~petit prix~ の運営もしています。

子育て支援については僕は全く専門外です(当事者としては子育てしてますが)。ではなぜ、子育て支援事業を手がけているかというと、この地にあった「あじま認定こども園」が移転して、その跡地活用アイデアを求められたときに、妻から子育て支援をやりたいという提案があったので、企画書を書いてもらい、市と地域に提案し、その必要性を認めていただき、補助事業を受けて子育て支援事業を実施しています。

動機はこういうことです。子育ては特に女性に対する負担が大きすぎて、(夫の理解・支援も得られず)1人で悩んでいる子育てママが多い(いわゆる「孤育て」になっている)ので、そういった子育てママの支援ができるような活動をしたい。

とくに外から移住してきたママは、知り合いも少なく「孤育て」に陥りやすい。味間地区は篠山の玄関口で住宅地で、そういった世帯が多いのではないか?自分たちも篠山の生まれではないので、当事者として経験したことを活かしたいということです。

なので、プティプリは理念として、「すべてのママが心ゆるせる仲間と共に自分を磨き、輝くことで自分を大切にでき、子育てを楽しめる社会を目指す」と掲げています。同じように共感して理念やミッションをいっしょに作りあげた現役ママスタッフ5名で運営しています。

たしかに・・・と本当に聞いていて耳の痛い話なのですが、常々、「社会問題を解決すること」を仕事にする人を増やしたいと思っているので、子育て支援事業に全力で取り組んでもらって成果を出して社会に還元してもらいたいと、痛がる耳を棚にあげたまま、事業をまかせています。

加えて、子育て支援事業に取り組むには、もう一つ狙いがありました。それは、さともんで展開している農村支援・活性化の活動に将来的につなげていきたいということです。

身近な篠山の自然や農村はこどもたちにとって、最高の遊びと学びに満ち溢れた場所であるし、親子で気分転換できたり、新たなつながりを生んでいける可能性があります。(例えば 川阪オープンフィールドおとわの森子育てファミリーフィールド にぜひおこしください)

子育てに多くの時間と体力を使い、キャリアを中断したり諦めたりせざるを得ない現状の負担が少しでも軽減された後、その何%かの人が、身近な篠山の自然や農村の価値に触れて、課題解決や活性化に興味をもってもらえないか、これまでのキャリアやネットワークを生かして、農村課題を解決する担い手として活躍してもらえるようにならないか、そういう裏の狙いがあります。

実際は、まだまだその狙いは達成できていませんが、女性の力がとても力強いことを知っているので、この点にはこれからも期待しています。

さらに、最近力を入れていかないとと思っていることは、拠点がある地域内への貢献です。主なターゲットである子育てママに対してもまだまだやるべきことは多いですが、その効果を高めて地域全体で子育てしやすい環境にしていくためには、多世代交流を進めていかないといけません。そこで、地域内でどんな活動がされていて、どういう状況なのか、誰がどんな想いで活動をしているのか、といった基本的なことから調べていこうという話になりました。

というわけで、昨日はまち協を訪問して、会長から、まずは基本的な情報をいろいろと教えていただきました。子育て、防犯、福祉、地域づくり、農業等広範囲にです。それにしても名前は知っている、なんとなく把握しているけど、実態を全く知らない、そういう経緯があったのかーというようなことが多くて、まったく地域のことを把握できていないことに気づかされました。そしてそれぞれ中心的に想いをもって活動されている方がいることや、逆に形骸化してしまっている活動とか、課題とかいろいろと見えてきます。

言い古されていることですが、多くの活動や行事が行政主導の縦割りが弊害となっているところがあります。本来は地域でそのあたりを解きほぐし、最適化していく作業が必要なのだと思いますが、それを誰がやるか問題がありますが、僕らはそれにチャレンジしていかないと自分たちが目指す問題解決につながっていかないと感じています。

その際、こちらから「これをやりたい」ではなく、相手方の抱えている課題や悩みに沿って、互いの課題を同時的に解消していくことが、大事だと考えています。

だから、1人1人に対する「聞き取り」がとても重要です。

実はこの春から、妻が神戸大の大学院(1年履修コース)に通っていて、彼女はこのあたりの調査を進めて、1年で修士論文を書く予定ということなので、がむしゃらに頑張って進めてもらいたいと思います。

地域の複数課題の同時解決につながる子育て拠点・交流施設の運営を目指して。

ちなみに妻にやりがいを持たせて、家庭問題と社会問題の同時解決を狙うのが、僕のしたたかな戦略です。

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「20歳以下人口ゼロの集落をみんなのふるさとに」

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